People & Organization

チームが大きくなると、遅くなる

「人を増やせば、速くなる」

これは、間違いだ。

チームが大きくなると、遅くなる。

2枚のピザルール

Amazonには、「2枚のピザルール」がある。

チームは、2枚のピザで足りる人数にしろ。つまり、6〜8人だ。

それ以上大きくなると、コミュニケーションコストが爆発する。

コミュニケーションコストの爆発

チームが大きくなると、何が起きるか?

3人のチームなら、コミュニケーションパスは3つだ。
5人なら、10個。
10人なら、45個。
20人なら、190個。

人数が2倍になっても、コミュニケーションパスは4倍以上になる。

会議地獄

チームが大きくなると、会議が増える。

全体会議。部門会議。進捗会議。調整会議。

気づけば、1日の半分が会議になる。実際に作業する時間がない。

意思決定が遅くなる

チームが大きくなると、意思決定が遅くなる。

関係者が多い。調整が必要。承認が必要。

小さなことを決めるのに、1週間かかる。

Spotifyの例

Spotifyは、「スクワッド」という小さなチームで動く。

各スクワッドは、8人以下。自律的に動く。他のチームの承認を待たない。

だから、速い。

小さいチームの利点

小さいチームは、速い。

コミュニケーションが速い。 立ち話で決まる。Slackで即座に返信が来る。

意思決定が速い。 関係者が少ない。調整が要らない。その場で決まる。

責任が明確。 誰が何をやるか、はっきりしている。

信頼が深い。 少人数だから、お互いをよく知っている。

大きくする前に、分割しろ

チームが大きくなりそうなら、分割しろ。

10人のチームより、5人のチーム2つ。
20人のチームより、5人のチーム4つ。

各チームに、明確なミッションを与える。そして、自律的に動かす。

Netflixの文化

Netflixは、「コンテキスト、コントロールではない」と言う。

細かく管理するのではなく、コンテキスト(目的や方向性)を共有する。

小さなチームに権限を与える。そして、信頼する。

だから、速く動ける。

人を増やすことの幻想

「プロジェクトが遅れている。人を増やそう。」

これは、間違いだ。

人を増やすと、かえって遅くなる。新しい人をオンボーディングする時間。説明する時間。調整する時間。

むしろ、スコープを削れ。


チームが大きくなると、遅くなる。

小さいチームを維持しろ。自律的に動かせ。そして、信頼しろ。



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